概要
本記事では、点群表示をカスタマイズするための UI と各パラメータについて説明します。
目次
点群のカスタマイズとは
点群ビューでは、点の表示色、詳細度、大きさをカスタマイズすることが可能です。
ネットワーク速度が遅い場合に表示点数を抑えたり、高さ方向に色を変えたりするなど、利用環境や目的に応じて表示設定を変更できます。カスタマイズされた表示設定はブラウザに記憶されるため、毎回設定し直す必要はありません。
1. 壁と天井を非表示
「壁と天井を非表示」にチェックを入れると、手前にある壁や天井の点群が非表示になります。これにより建物内部の構造が見やすくなり、フロアをまたぐ設備や配管などの確認に適しています。
「壁と天井を非表示」ONとOFFの比較 (Ver. 11.9.6)
2. 自動アクティベーション
NavVis IVIONでは、点群の表示速度を高速化するため、画角内(表示範囲内)かつ一定距離内に存在する点のみをクラウドからストリーミング表示しています。 「自動アクティベーション」のON / OFFにより、以下のように表示の挙動を変えることができます。
- ON (デフォルト):視点を移動した際、その位置に含まれるデータセットの点群(の一部)が自動的に表示されます。視点の移動に追従してシームレスに点群が表示されます。
- OFF: 視点を移動しても、新しい位置の点群を自動で表示しません。「現在表示されている点群を多方向から観察したい」「他のデータセットがノイズになるのを防ぎたい」といったケースに有用です。
3. 表示クオリティ
a. 表示クオリティの変更
用途に応じて、「表示クオリティ」のドロップダウンメニューから4つのモードを選択できます。
各モードの推奨シーン:
- 表示速度優先: ネットワークが低速な場合や、素早く点群をロードしたいとき
- バランス(デフォルト): 表示速度と品質の両方を優先したいとき
- 表示品質優先: 点群の品質を優先し、点群を精細に表示したいとき
- アウトドア: 遠景の点群まで広範囲に表示したいとき
【室内データの表示クオリティの3パターンの違い】
【屋外データのバランスとアウトドア表示の比較】
b. 表示クオリティを決定するパラメータ
表示クオリティのプリセットの各モードは、以下の4つのパラメータで構成されています。
- 範囲 (m):表示され続ける最大距離(視点から)
- 詳細度:点のレンダリングにおけるサイズと解像度(大きいほど詳細)
- 最大表示ポイント (million):表示可能な点の総数。設定数を超える点はレンダリング対象外。
- 最小ノードサイズ (px):指定したピクセル数以上のノードに含まれる点のみを表示(例: 10 x 10など)。ノードは点のグループであり、指定サイズが大きいほど小さなノードの点は無視される。
| プリセット | 表示速度優先 | バランス | 表示品質優先 | アウトドア |
|---|---|---|---|---|
| 範囲 (m) | 50 |
150 |
300 |
1,000 |
| 詳細度 | 6 |
8 |
12 |
6 |
| 最大表示点数 (million) | 4 |
8 |
40 |
8 |
| 最小ノードサイズ (px) | 50 |
50 |
50 |
50 |
利用シーンに応じて、これらのパラメータを変更し、見やすい表示に調整することができます。
【範囲】
【詳細度】
【最大表示ポイント数】
【最小ノードサイズ(px)】
4. 遠近法外観
遠近法外観では、点の色や大きさなどの外観を調整できます。
a. プリセット
遠近法外観のプリセットモードは3種類があります:
- フルカラー:デフォルト設定。撮影したパノラマ写真をもとに採色された点が表示される
- 高さ:高さ方向のグラデーションで表示。床の凹凸や、高さの差異を一目で確認できる
- 透過色:データセットごとに透過する単一色で表示。データセット同士の重なり具合などを確認できる
【遠近法外観プリセットの3パターン比較】
b. カラースタイル
「カラースタイル」では、以上で紹介したプリセット以外の方法でも点群を着色することができます。
用途に応じて、適しているモードを選択し、点群の品質を確認することができます。
- 単色:データセットごとに透過しない単色で表示。
- フルカラー(デフォルト):パノラマ写真から採色したフルカラーを表示。
- 高さ:高さ方向でグラデーションした色合いで表示。プリセットの「高さ」に使われる。
- 法線:法線方向(面の向き)を確認する際に使用。
- 強度:レーザーの反射強度(Intensity)を白黒で表示する。一般的に反射強度が強い(白い)ほど、データの信頼性が高い。
- 強度勾配:反射強度を青(弱い)< 赤(強い)のグラーデーションで表示。
【カラースタイルプリセットの5パターン比較】
c. ポイントサイズモードとポイントサイズ
視点からの距離や点密度に応じて点の大きさを自動調整するアルゴリズムを選択できます。
選択できるアルゴリズムは3種類あります:
- 固定:距離にかかわらず、固定サイズ (pixel )ですべての点を表示。
- 減衰(デフォルト):近い点を大きく、遠い点を小さく表示することで、視覚的に均質な密度を担保。
- アダプティブ:点の密度が低い場所を大きめ、密度が高い場所を小さめに表示し、点の抜け漏れがあるデータでも均質的に表示。
また、点自身の大きさも調節できます。0.01から1.0まで調節できます。
d. ポイント形状・エッジの強調
- ポイント形状: 点ひとつひとつの形を、四角形(デフォルト)または円形で表示。
- エッジの強調: ONにすると点に黒色のエッジ(縁取り)が追加され、物体の境界をくっきり表示。エッジの強度(太さ)は0〜3まで調整可能。
点群表示のカスタマイズ機能を利用することで、取得した点群データをより見やすくできます。ぜひお試しください。
以上。
記事執筆者:リン
公開日:2026/02/02
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